先史時代

先史時代とは有史時代以前の歴史区分に当たり、文字を使用する前の人類の歴史にあたる。その先史時代について概要ですが、簡単に説明しています。

石器時代 - 旧石器時代

旧石器時代」 (Paleolithic) は「石器時代の古い頃」を意味し、石を道具として用い始めた時期を指す石器時代の初期に当たる時代区分となる。これもさらに区分され、初期に当たる前期旧石器時代(en)はホモ・サピエンスの前段階に当たるホモ・ハビリス(と近縁種)が石器類を使い始めた約250万年前頃に相当する[16]。
初期のホモ・サピエンス登場は、約20万年前の中期旧石器時代(en)となり、彼らは初歩的な言語を扱うのに充分な能力を獲得する変化が、頭蓋骨の顎部骨格を分析した結果から認められた[17]。現在の人類に直結する新人が現れたのは約4万年前頃であり[15]、彼らが使う石器や骨角器など使用する道具類は精巧で種類も豊富になり[18]、埋葬(en)[15]や原始的な音楽(en)[19]が見られるようになった事も中期旧石器時代の特色である。
芸術(en)は約30,000年から約10,000年前の後期旧石器時代には始められていたと言われる。フランスのラスコー洞窟の壁画やヴィレンドルフのヴィーナスが製作されたのもこの時期に相当する。また、数の概念もつくられたらしく、コンゴ民主共和国で出土したヒヒの骨に刻まれた記号は最古の数表現と思われる。[16]
旧石器時代に人類は、狩猟採集社会[20]で遊牧民的な生活を送っており、その社会(en)も非常に小規模で平等なものだったが、豊富な食糧調達が可能なところや、貯蔵方法の発展によって首長や社会階層を持つような複雑な共同体を構成していたところもあった。

 

参照元ウィキペディア先史時代